小耳症入院時の準備品
小耳症での入院が決まったらしておかなければいけない準備がたくさんあります。そのうちの1つが「入院時の持ち物」の用意です。小耳症の入院期間は、だいたい1ヶ月ほどありますので、お子さんの入院に必要なものの他にも、付き添いの方の生活用品も必要になってきます。
今回下に挙げた準備品は、他県から入院する場合(付き添いの方も病院の近くに泊まりこむ場合)を想定しています。入院施設は、我が家が入院した札幌医科大学附属病院の形成外科への入院を基準にしています。
入院時のお子さんの持ち物
小耳症でこどもが入院するときに病院へ持っていく必需品と、あると便利な便利グッズをご紹介します。
衣類・洗面用具
・パジャマ 3組
毎日1組ずつ洗濯していると洗濯代が高くつくので(病院で洗濯機と乾燥機を1回ずつまわすのに200円かかります)、2組使用したらまとめて洗うようにしていました。そのため、最低3組は必要でした。
また、札幌医科大学附属病院の形成外科では、入院者用に入院着(ゆかたタイプとパジャマタイプ)が
1日100円で借りられます。洗うのが大変であったり、付き添が全日できないときには、院内で借りて洗わずに帰すことができるので便利です。
・靴下・パンツ・下着類 5枚
下着類は、汗をかいたり処置で汚れたりして、1日の間に2回以上取り替えることもあるので、多めに持っていくと良いです。
・ハンドタオル 5枚
タオルは手を拭いたり顔を拭いたりする以外にも、枕に巻いたり、汗を拭いたりとこまめに使います。シャワーは入れなくても髪の毛だけは洗髪してもらったりしますので、その時にも必要になるため、1日で3枚使うこともあります。最低5枚は用意しておきたいです。
・バスタオル 3枚
バスタオルはシャワーに入ったときに使いますが、毎日シャワーに入れないため、それほど多く持っていかなくてもOK。しかしながら、シーツの上に敷いたり、肌掛けとして使ったりする場合は3枚ほどあったほうが良いです。
・洗面用具(歯磨き粉・歯ブラシ)
病院の売店で購入可能なら、入院した日に院内で揃えても良いです。同じく箱ティッシュも、売店等で購入が必要です。
また、札幌医科大学附属病院の形成外科では、病衣タオルセットというのが1日389円で借りられます
2020年現在)。このセットは、病衣+バスタオル+フェイスタオル+歯ブラシセット・プラコップ・ボディソープ・シャンプーリンスセット・ボックスティッシュ、洗面器を借りられます。
病衣は週3枚、バスタオルは週2枚、フェイスタオルは毎日、ボックスティッシュは無くなったらもらえます。それ以外は1申し込みにつき1つ利用できます。
2回目の入院時にはこのセットを利用しましたがとても便利でした。ティッシュはすぐに無くなるし、バスタオル類も洗わずに済むので本当に助かりました。
・ヘアケア道具、ハンカチ・ティッシュ
女の子なら毎朝髪を結んだりするのでヘアケア道具、とくに鏡は院内にない場合が多いので(入院施設によってはトイレや洗面台に鏡をつけないところがあります)、手鏡を見たがります。
また、1ヶ月も入院していると、ひまつぶしに院内をぶらぶらする事も有り、札幌医科大学附属病院なら1階にスターバックスがあるので、そこへおやつを食べに行ったりもしました。そういった時にパジャマのポケットにハンカチやティッシュを入れていくために必要でした。
・室内履き(かかともある靴)
院内で転ぶと大変なので、かかとのないスリッパは転びやすく禁止の病院がほとんどです。スクール用の上履きか、かかとのあるサンダルを用意しましょう。
上履きタイプ(シューズ)の場合、お風呂に毎日入れない子が履くため臭くなりますので、中敷だけ洗ったり、換え用に2足あると便利です。クロックスなどはかかとのベルトを必ず付けるようにします。
・帰りの洋服・帽子など
忘れがちなのが退院用の洋服です。同じ季節内に入退院できれば良いですが、季節が変わっていることがあります。たとえば、入院時は8月25日、暑い日が続いている真夏日に半袖半ズボンで入院したところ、退院日は9月30日。街はすっかり秋で肌寒く、長袖長ズボンが必要になったりします。
勉強道具
・宿題・教科書
学校から出された宿題や、教科書・ノートはもって行きましょう。病院によっては家庭教師の先生が毎週曜日を決めてボランティアで勉強を見てくれるところもあります。
また、同じ病室のこども達で「午前10時から11時は勉強の時間」と決めて、勉強タイムを設けるお部屋もあります。
・時計・筆記用具
筆記用具や時計は必需品です。時計は、アナログ式のものだと音がちくたく鳴り、同室の方への迷惑(チクタク音が響いて夜眠れないなど)になるため、デジタル時計を持っていきましょう。
・小説・伝記
入院生活は時間との戦いです。暇をもてあますことが多く、そのため普段ならあまり読まない難しめの小説でも読んでくれたりします。ここぞとばかりに、読ませておきたかった名著を持っていってみましょう。時間つぶしに夢中で読みふけったりします。
遊び道具
・ゲーム類
男子はほとんどの子が、女子でもかなり多くの子がゲームを持っていきます。スイッチや3DSです。時間つぶしや仲間とのコミュニケーションには必需品となっています。
・音楽類
音楽を聴くことはストレス解消になることは研究されていますが、入院生活中は静かな室内で「音楽」から遮断されるため、音楽好きの子供は音楽を欲します。自分用のiPodや音楽プレーヤーを持っていきましょう。
映画が好きな子であればDVDプレーヤーなども良いですね。ただし、入院する病院が許可していない場合もありますので事前に確認が必要です。
・お絵かき・トランプ・ウノ
入院中は同じ小耳症の仲間がたくさんいます。コミュニケーションツールとして、トランプやウノは人気です。女の子なら一緒にイラストを書いたり、折り紙を折ったり。男の子達は主にトランプをしています。
自分が好きなおもちゃを持っていって、お友達に教えてあげながら遊ぶのも良いですね。
・まんが
お気に入りの漫画も、少し嵩張りますが、もっていきたいというなら許してあげましょう。漫画を読みふけることはストレス解消になると言う研究結果が出ています。
便利グッズ
こども携帯
携帯は有ると便利です。子供用の簡易的な携帯電話で充分です。寂しがりやな子や、幼い子、不安がる子にとっては、面会時間が終わってからが一番気持ちがふさぎます。そんなとき、いつでも電話できる携帯電話があると、こどもが安心できているようです。
実際に電話を掛けるわけではないのですが、うちの子はお守りのように枕元に置いて寝ていました。また、子供用携帯電話にもメール機能が付いているため、「あしたメロンパン買ってきて」など、子供からのちょっとした伝言が届いたりします。「おやすみ」「おやすみ」とメールで言い合うと、安心して眠る子もいます。
軟骨電動ヘッドホン
ジョギングをするときに音楽を聴く人のために開発されたもので、耳穴をふさがずに、頭の軟骨に当てて振動で音楽を聴くヘッドホンです。アマゾンや楽天などで5000円前後で販売されています。お耳からではなく骨で聞く為、小耳症のお子さんでも楽しく音楽を楽しめます。
小さなカバン
上記にも書きましたが、院内のスタバに行ったり売店へ行ったりするのに、子供だけで院内を歩くことがあります。そういった時にお財布を入れたり子供携帯を入れていくための、小さなバッグはとても便利です。